ビンテージ・コーヒーミルについて

ドイツやフランスなどヨーロッパの古いミルがネットオークションやアンティーク・雑貨ショップで「状態の良いものですので使用可能です」と謳われていて販売されていますが、実際の使用を想定していないことがよくあるようです。当店で販売するミルは大変古いものですが、コーヒーを挽くために実際に使用していただけるようにレストア(復元再生)してお届けしています。

「使える」アンティークをお届けします

分解直後のミル

分解直後のミルのホッパーとメカ部分。左下に写っている茶色い破片は、隙間に入り込んでいた挽き残し豆。60年前のコーヒー豆でしょうか?

分解して初めて分かるのですが、ミルの内部には意外に隙間が多く外観からは想像ができない程の量のコーヒーが隙間に入り込んでいて、刃をはじめ機械部分には大量の酸化しきったコーヒー油がこびりついています。数十年の間放置されまったくメンテナンスされなかったケースも多々見受けられます。あたりまえのことですが、こういった状態のミルで挽いたコーヒーを飲むことを好む人はいないですよね。

当店では、ミルを丁寧に分解してすべての部品を清掃、洗浄しています。刃やメカを構成する金属部品は入念な錆落しとポリッシングを行い、木材部分についても再ワックス処理はもちろんのこと、場合によっては再塗装などの処置を施しています。また、その際にミルの命である「刃」の状態をチェックして写真に記録して商品情報として公開していますので、購入の際の参考にしてください。

当店でのレストア工程

・ミルを注意深く分解してすべての部品をチェックします。(*1)
・刃の状態を検査して使用可能かどうかを判断します。
・ミル内部に残ったコーヒーの残滓を電動ブラシで落とします。
・木材部品の陰干しを行います。
・木材部品のコーヒーが触れない外部のみワックスや油脂などの汚れを木材用洗浄剤で拭い落とします。
・拭い取ることで除去できない汚れはサンディング処理を行います。
・必要に応じて再塗装をします(塗装面が著しく損なわれている場合のみ)。
・木材部分にワックス処理を行います。
・すべての金属部品を超音波洗浄器で洗浄します。
・金属部品の錆を落とします。(*2)
・塗装面に剥離がある場合には剥離が広がらないように処置します。
・欠損品については代替部品を取り付けます。(*3)
・金属部分のポリッシングを行います。
・刃の状態を写真に記録します。
・塗布が必要な箇所へのグリーシングを行います。(*4)
・上刃と下刃の刃の噛み具合を調整します。
・再組み立てを行い、コーヒー豆をためし挽きします。(*5)

(*1) 分解が不可能な構造物を除きます。例) 再カシメができない状態のカシメ止め。溶接された部品。接着された木材を切り開かないと取出しが不可能な部品など。
(*2) コーヒーが直接触れる部品など錆が浮いていては問題となる部分の錆落しを行います。外観に関しては、衛生上問題がないと思われる部分についてはアンティーク状態を残すためにあえて錆を残す場合もあります。ミルの年代、状態、希少性などを考慮したうえで判断しています。ケースバイケースですので、個々の商品の写真や説明を参考にしてください。
(*3) オリジナルと異なる部品は商品説明に明記しています。
(*4) ミルの刃やその付近の金属部品は直接コーヒーが触れるため注油は厳禁ですが、コーヒーが接触しない回転部分にベアリングが使用されているモデルではグリス塗布が必須です。
(*5) このため、お届けするミルには少量のコーヒーの粉が残りますのでご了承ください。

ミルの下刃

あらかじめご了承いただきたいこと

当店では、使用可能と判断した古いミルをレストア(再生)していますが、外観、機能などその製品が出荷当事に備えていたプロパティのすべてが再生されるわけではありません。また、一般にビンテージやアンティークとして取り扱われる商品となりますので、傷、へこみ、汚れ、その他の経年変化や長年使用されたことによる劣化などがありますことをご了承ください。

以上をふまえた上で、ご注文いただけますようお願い申し上げます。

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