左斜め上を見つめて、大きく胸を反らせていている大きなサイズのペンギン。
50年代以降にドイツのカールスルーエにあるマジョリカ焼き陶芸工房(State Majolica Works)より販売されました。
陶器製のフィギュアをガラス質の透明な釉で覆うグレイズ加工がされていること(その加工によって表面にひび割れ模様ができます)、動物の目が単純なホール(穴)で表現されている事などが挙げられます。
ペンギンのモチーフはボッセが好んで用いた動物のうちのひとつで、大変魅力を感じていたようです。
胸元の半円と首下の黄色い着色が冷たくなりがちな白と黒のコントラストに温かみをプラスしています。黒い羽の茶色いラインも立体感を表現しています。
製造時に出来たポッチは黒い部分に何点か見られますが、このポッチがないボッセの作品は見つけることが難しいくらいです。
また左足の甲にも製造時に出来たであろう3mm程度の凹みが見られます。この損傷からグレイズ加工が剥がれていくようには見えません、
飛べない鳥のペンギンですが、飛んでいる他の鳥を見て、「おらも、飛ぶゾーーー!」と身構えているように見えます。