アンティークポストカード

最近では、ドイツでも葉書であいさつ状を書く風習は廃れつつあり、せいぜい旅行先から絵葉書を出す程度ですが、電話や交通手段の未発達だった時代、葉書は一番安価で便利、そして流行を取り入れたおしゃれなものとして重宝されていました。

アンティーク・ポストカード

クリスマスやイースター等の季節の挨拶、誕生日、遠く離れた恋人同士や親子同士の近況報告、ちょっとした伝達事項のやり取りのためにポストカードは大活躍していました (出産祝い、洗礼祝い、結婚祝いなどの重要な祝い事の場合は、封筒に入れて送られたそうです)。

流行の全盛期はドイツが1903年、イギリスが1905年、アメリカが1908年と言われています。

自分宛てに来たものはもちろん、親や祖父母のところへ配達されたものの中から、または書いて送るつもりだったけれど、人にあげるのは惜しくなって大事に箱にしまっておき、時々自分のコレクションを眺めて楽しむ。そんな風に始まっていたのだと思われます。

世界中のコレクターを魅了する歴史的価値と芸術性

そんな歴史的背景と芸術性を兼ね備えたアンティークポストカード収集は、時代を超えて老若男女問わず魅了し続けています。それはモチーフのバリエーションが豊富で、自分の好きなものだけを集めることで満足できることが魅力の一つです。たとえば切手の収集のほうがメジャーではありますが、モチーフを限定したとしても、その全種類を網羅することが目的となってしまいがちです。また、汚れを極端に嫌いピンセットを使って整理し、しわが寄らないように細心の注意を払わなくてはならないなど、決まりごとが多い切手と違って割と自由なのも魅力です。 もちろん突き詰めだしたら、ポストカードの収集も奥が深いのですが。

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